ジュリアJulia女性の友情を描いたリリアン・ヘルマンの 自伝の映画化 - Kenjis Movie Review
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ジュリアJulia女性の友情を描いたリリアン・ヘルマンの 自伝の映画化

アメリカ文学に精通している人は別にして、リリアン・ヘルマンという女流作家を知っている人はそんなに居ないのでは。初めてこの人がそうなのかと頭
に入ったのは、大昔シドニーでテレビで見た「噂の二人』という映画によって。この映画の原題は「the children hour」で作者がヘルマンでした。オードリー・ヘップバーンとシャーリー・マックレーンが共演したもの。寄宿舎制の学校を経営する2人の女性が、意地の悪い少女が2人がレズだと偽証しため、破滅するストーリー。今気づきましたが、この映画ですでにヘルマンは女性の友情というものを扱っているんんですね。ジュリア(バネッサ・レッドブレイク、オスカー助演賞をゲット)と、少女の頃からの友達リリアン(ジェーン・フォンダ)の交流をドラマチックに描いた作品。ジュリアは名家で大金持ちの生まれ。ところが、ナチが台頭し暗雲たちこめるヨーロッパで、人権運動に命をかけて加わっているんですね。ドイツにいる彼女にお金(これでかなりの捕虜を助けることができる)を届けること頼まれるリリアン。時代が時代だけに非常に危険な使命です。引き受けたリリアンはパリからミュンヘンへ汽車で。巨匠フレッド・ジネマン監督なので、この汽車での旅は、スリリングです。2人はベルリンの駅のあるレストランで再会。個人的にはこのシーンが映画のハイライトだと思いますが、ジュリアに子供がいることを知って驚くリリアン。ジュリアの眼差しと、子供の名前がリリアンの愛称リリーとと名付けられていることに驚くリリアン。女性2人の真の友情が、ヒタヒタと画面を覆います。結局はジュリアは殺害され、リリアンは子供を探し懸命の走り回りますが徒労に。映画は初めと終わりに、暗い色調でパートナー(有名なミステリー作家ダシール・ハメット)も逝き湖で小舟から釣り糸を垂れる老いたリリアンを使っていますが、人生の無情を感じさせ映画に重量感を与えます。この映画はメリル・ストリープのデビュー作としても有名で、劇場で見ましたが、短いシーンながら、容貌ではなく一クセも二クセもある演技に惹かれ、この女優は一体誰なのかと思ったのを今でも覚えています。
 80点

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