青夏 君に恋した30日    スカッと爽やかな青春もの - Kenjis Movie Review
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青夏 君に恋した30日    スカッと爽やかな青春もの

これも漫画が原作だそうです。絶対に映画の勝ちだと思います。なぜなら、舞台となる村がとても瑞瑞しいので。森や林の気持ちのいい緑と滝や川の清冽さは、漫画では出せません。映画を見ながらこの村へ行ってみたいと思ったほど。
東京の普通の女の子が、夏休みにおばあちゃんが住む村へ行き、そこで少年に恋ごころを抱く単純なお話。どこにでも転がっていそうなドラマをスカっとした青春ものにした最大の原因は、村を描写するカメラワークの良さと、ヒロインを演じる葵わかなのチャームです。歌手の田川寿美をもっと若くもっとチャーミングにしミニサイズ化した感じで、生きのいい演技。
ただこれは女性の脚本家によるものですが、それにしては雑なシーンがあるんですね。
ヒロインはある日、自転車に挑戦するのですが、田舎道を不器用に自転車をこいで転げ落ち、鬱蒼たる森林の奥深くまで落ちて立ち往生するのですが、これはないでしょう。あんな田舎道を外しただけあんなところまで落ちてしまったとしたら死んでます。村の少年が森の奥深い所でヒロインを救出したいのなら、道端に自転車を置き、森の魅力に引き込まれウロウロしていた結果小岩で足を傷つけ歩けなくなり、出られなくなったという設定の方が現実的です。そして、救出した少女をおぶった少年は「君が羨ましい」とか何とか言うのですが、少女は「何故私が羨ましいの?」と聞くべきで、ここは舌ったらず。もう一つは、村祭りで金魚取りの後、2人ははぐれてしまうのですが、たかが、村祭りですよ。渋谷の大群衆の中ではないんです。それも最後は、祭りの群衆とはまったく関係のない、ずっと離れた防波堤のようなところで無事見つけ会うんですね。これも、雑でおかしい場面。
それでも、葵わかなの魅力に免じて、及第点を差し上げましょう。
                      70点

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