デンジャー・クローズ    Danger Close 久しぶりにベトナム戦争を題材にしたオースラリア映画 - Kenjis Movie Review
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デンジャー・クローズ    Danger Close 久しぶりにベトナム戦争を題材にしたオースラリア映画

ベトナム戦争を扱った映画?何だか出し遅れた証文のような感は否めないなと思いましたが、いやいや、ベトナム戦争のことを伝えるのは、いつの時代にも大切なことだと心を改め、シアターへ行き姿勢を正して鑑賞しました。
ロングタンの戦いを映像化したものです。ベトナム戦争に出征したオーストラリア兵の様々なドラマがありますが、国内ではログタンの戦いがいちばん語り継がれているそうです。それだけ、限られた数の兵士が、多くのベトナム兵に包囲されながらも、援護が来るまで、激烈な戦いに降伏しなかった勇気が賞賛されている次第です。
1966年8月18日、陸軍第7旅団ロイヤル・オーストラリア連隊第6大隊の108人が、ベトナム南部に位置するロングタン村で、ベトコンらの兵士2500人と激しい戦闘になり、死者18人を出し、ベトコンらは、240名が死亡したと言われています。約3時間半の死闘がスクリーンに再現されています。
結果は、残念ながらこの映画作りの全ての面で、監督、撮影監督、脚本家、編集者、ベテラン俳優のリチャード・ロクスバーグを除く俳優など、未熟さを露呈した映画に終わりました。こんな映画では、戦った兵士たちは浮かばれないと思った程です。
え、未熟さを露呈なんて生意気なことを言うのなら、具体的に説明しろ!ですか?
分かりました。一部ですが、脚本のまずさ、戦場で、オージー兵の、すぐ前をベトコンが歩いてるんですが、誰一人オージー兵には気付かず、背中を向けてトボトボと前を歩いているだけです。オージーはベトコンを銃で皆殺しするんですが、生死をかけた戦場で、こんなシチュエーションはあり得ない。円陣になって四方八方を睨みながら移動するのではないですか。映画は、俳優は場所に立ち、監督の「アクション!」の掛け声でスタートするのですが、走っているシーンで、場所に立ちました、はい今から走りますという全部が撮られているシーンがありました。これは編集者が、フィルムの最初の数秒をカットすべきだと思いました。カメラは、地上から空に駆け上がって俯瞰撮影になるのが多すぎると思いました。カメラは普通地上撮影ですが、それを突然俯瞰にすると、広がりを感じ新鮮味がありますが、多くても3回ぐらいが限度ではないでしょうか。俳優は、特に主役の、トラヴィス・フィメルの大根ぶりには唖然としました。下着モデルで人気を集め、俳優に転じた新進のスター(といってももう40歳ですが)。ま、俳優はそれぞれ好みがあると思われますので、実際に映画を観て確認して下さい。それらを全てコントロールするのが監督なので、この未熟さは、監督の責任です。
ロングタンで戦った兵士たちに敬意を表しこの作品は採点なしにします。

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