ゼロの焦点     松本清張の人気推理小説の映画化 - Kenjis Movie Review
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ゼロの焦点     松本清張の人気推理小説の映画化

1961年がオリジナル版です。ネタバレはいつも注意しなければならないですが、2009年にリメイクされ、テレビでは何度もやっているのでいいのでは。終戦後に生活のためにパンパン(現代では差別用語ですが、終戦後外人相手の売春婦をそう呼んでいました)していた女性が、地方の名士の妻となっているのですが、その事実を知っている男と遭遇したために起きる悲劇です。新婚間もない妻が、金沢へ出張に出かけたまま消息を絶った夫を探そうとするのが発端。久我美子が妻で、名士の妻が高千穂ひづる。南原宏治演じる夫が、高千穂の過去を知っていたために、消されるんですね。ミステリーとしては単純と言えば単純なんですが、北陸の暗いムードが全編を覆い、とくにラストシーンで、久我と高千穂が対峙する崖の上は、日本海の暗い海が高千穂の心を
反映するようで効果的。有馬稲子も出ていますが、大した役ではなく、にんじんくらぶの盟友久我への友情出演なんでしょう。
2009年版は、久我役は広末涼子、高千穂役は中谷美紀。リメイクの辛いところは、世相がまったく変わってしまっていたことですね。援助交際とかなんとか言葉を繕ってもやってることはパンパンとおんなじ売春。それが10代の普通の少女までが平気でやる時代。売春やってたことを知られたぐらいで殺すなんてバカみたいとう言うのが本音では。それと、リメイクは、全体的に明るいムードで(白黒とカラーの違いがあるのかもしれない)、中谷は近代的過ぎると思いました。何故か弟も濃い顔のイケメンだったし。これは劇場で観ましたが、この程度でリメイクする必要があるのかいなと思いました。
オリジナルが80点で、リメイクは70点。

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