夏の終わり瀬戸内文学のかけらもない平板な映画

夏の終わり瀬戸内文学のかけらもない平板な映画

京都の嵯峨野にある寂庵を訪ね、瀬戸内寂聴さんにインタビューさせてもらったのは、2012年の初夏の頃でした、その時、女流文学賞を取った小説「夏の終わり」が映画化され、ちょうど撮影が終わったようですよと教えてもらいました。youtubeに上がっていたので観ました。染色家の女性(満島ひかり)が年上の作家(小林薫)と不倫、その上に昔の若い愛人(綾野剛)とヨリが戻り、3角関係にのたうつ物語。本も読んでいますが、大昔のことなので、思い違いがあるかもですが、ヒロインは作家だったんじゃなかったですか。瀬戸内晴美(当時)の自伝的なストーリーで、既婚者ながら恋情を抑えきれず、夫と子供を捨て家出をしますが、その若い恋人とも別れてしまうんですね。徳島での若い恋人との出会いなども、小説は映画のような背景じゃなかった筈。別にいいんですよ、映画化の際、色々な設定を変えてしまうのは。エッセンスがキッチリと残っている限り。この映画はエッセンスもなにも、それ以前の問題でつまらない。おっさん世代の演技派小林薫も、若い世代の演技派綾野剛も、何の印象も残さない。主役の満島ひかりは、一生懸命演じていますが、映画が平板なので空回り。寂聴さんは、この映画を観て、どう思われたのだろう?
           50点

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