10 Feb AI崩壊 緊迫感のないサイエンス・フィクション・サスペンス
AIというのはArtificial Inteligence、人工知能のことです。2230年の日本は、大沢たかおが作った医療AI「のぞみ」が,不治の病いを治すなどして、人類に大いに貢献していたんですね。一方「のぞみ」は、各人間のすべてのデータを把握して、管理社会を構築している次第。ところが「のぞみ」が暴走を始め、人間殺戮を始めるというサスペンス。警察は、アメリカのどこかでリタイア生活をしていて、一時帰国していた大沢が犯人と決め追跡するというもう一つのサスペンス。
監督は入江悠。色々と穴の空いているストーリーだなと思い脚本は誰なんだろうと調べてみると、監督が脚本も兼ねていました。
例えば、大沢が多数の警察官に追いつめられて、車の外へ引き出されるんですが、それを振り払って逃亡する次のシーンでは、大沢の後部には追っかけてくる警官が1人も居ない。警官たちを魔術でも使って全員消失させたんですか。大沢の娘(まったくシンパシーのわかない少女)が写真(写真立に入ったもの)を「のぞみ」が鎮座する部屋に落とし無くするのですが、フロアの材質を考えれば、あんな大きな物を落とせばかなりの音がして気付かないとは思えない。そして見つけた場所がなんと台座の下のすきま。これも写真立てをだれかがそこに押し込めないと不可能。つまり、何を言いたいかというと、こういう未来サスペンスは、観る方がアホくさいと思ってしまえばおしまいなので、細部は特につじつまを合わせるべきだと思うんです。それからひねりのないホンで、初めの頃、こいつが怪しいなと思いましたが、その通りの展開になりました。`
題材としては、ハリウッドのプロが作れば、B級ながら楽しめるエンタメというものになるものですが、残念ながら、そのレベルには届いてません。
50点
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