月曜日のユカ加賀まりこという素材を使って監督が遊んだ作品

月曜日のユカ加賀まりこという素材を使って監督が遊んだ作品

監督は中平康。加賀まりこ演じる月曜日のユカは、だれとでもやるがキッスだけは許さない。パパと呼ぶスポンサーが居て、アパートを与えられ養って貰っている。クラブで働いたり、若い恋人も居て、毎日を面白おかしく生きている。母親はオンリー、アメリカの兵隊さんの二号。母親のDNAを引き継いで居ると言えるのかもしれない。月曜日のユカというタイトルに、興味をひかれましたが、どうってことない、映画を見れば火曜日でも水曜日でもよかったのが分かります。入場料を払ってまで見たいとは思わない映画ですが、まりこちゃんがセクシーでとてもかわゆい。黙って立ってるだけで、ニュアンスのある女優というのは、そうざらには居ませんが、彼女はそうなんですね。それからかなり長尺のクローズアップにも耐えられる顔。一番の驚きは、加賀まりこはデビューの時から垢抜けていることですね。普通、女優にしろ歌手にしろデビューの頃は素朴で、それから芸能界で垢抜けていくじゃないですか。彼女の自叙伝「純情ばばあになりました」を読むと、東京の山手の、上の中産階級出身で、父親は映画プロデューサー。洗練されたファミリーというのが想像できますが、それが理由なのかもしれない。映画の母親役は北林谷栄。監督はこんな貴重な女優を使い切っていない。若い恋人は中尾彬。強面の辛口のおっさんという印象しかないですが、はつらつとした好青年。1964年の作品なので当たり前か。なぜキッスはビッグノーなのか、少女の頃、母親とヤンキーがキッスしているのを盗み見して、外人牧師に激しく叱責されたからなんですね。ここは監督のユーモアでしょうか。牧師はオンリーとヤンキーの関係を非難している筈なのに、ユカはキッスがダメで寝るのはオーケイと勘違いしてしまう・・。キッスはダメというのがラストの悲劇を巻き起こしてしまうんですね。色々なアイディアを放り込み、それを快適なペースで映像化し、監督がご機嫌でメガフォンをとったんだなと思ってしまう。
               60点

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