真夜中のカーボーイMidnight Cowboy アメリカ・ニューシネマの秀作のひとつ - Kenjis Movie Review
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真夜中のカーボーイMidnight Cowboy アメリカ・ニューシネマの秀作のひとつ

< 1960年代後半から70年代半ばにかけて反体制的な人間の心情を描いた映画はアメリカ・ニューシネマと呼ばれています。これは代表的な作品の一つで、他には「俺たちに明日はない」や「イージー・ライダー」などが。主演はジョン・ヴォイト(アンジェリーナ・ジョーイの父親ですね)とダスティン・ホフマン。場所はニューヨーク。ヴォイトはテキサスからやってきた田舎者。ノーテンキでガタイだけはいい雄馬。ニューヨークで欲求不満の婦人のお相手をして、一攫千金を狙っている訳ですが、もちろんうまくいくはずが無い。びっこで小男の社会の底辺に居るような男(ホフマン)と知り合うものの、お金を騙し取られるんです。再び出会う二人、ヴォイトはホフマンを責めますが、ホフマンはお詫びとして、ねぐらをなくしたヴォイトに一緒に住むことをオファーしますが、そこは廃墟の一角。ホフマンは、カモ探しを手伝い、一見うまくいきそうになるものの、病気のホフマンは病状が悪化し、暖かいマイアミ行きを切望するんですね。ヴォイトは旅費を作るため、男娼になり、やっとマイアミ行きのバスに乗るものの、ホフマンは途中で死んでしまうというストーリー。焦点はこの二人の屈折した友情。ホフマンのために、男娼にさえ身を落とすヴォイトにも泣けますが、最後、バスの中で命を落とすホフマンにも涙がこぼれます。二人の演技は互角の勝負。共にゲットできなかったですが、オスカーにノミネートされました。作品賞と監督賞は取りました。監督のジョン・シュレンジャーはイギリス人ですが、当時、イギリス人でありながらアメリカの暗部を1ミリも違わず照らし出したと称賛されていましたね。これを見て以来ヴォイトの大ファンになったのですが、彼がトランプの信奉者と知って、熱が急激に冷めてしまいました。           85点

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