男はつらいよ お帰り 寅さん   国民的な映画の50周年記念作品 - Kenjis Movie Review
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男はつらいよ お帰り 寅さん   国民的な映画の50周年記念作品

渥美清の寅さんシリーズは、日本映画の宝のようなシリーズで、多くの日本人が笑ったりちょっぴり涙ぐんだりしたエンタメのキングのような存在の作品ですよね。96年に渥美は亡くなり翌年に封切られた「男はつらいよ特別編」が最後になったため、23年ぶりの寅さん最新作です。勿論渥美は主演できるはずもなく、甥だった吉岡秀隆が事実上の主役で、彼の初恋の人であった日本一の美少女後藤久美子と再会することで起きる数々のドラマがメインストーリー。寅さんは要所要所で、フラッシュバックとして登場します。吉岡は小説家の卵で、サイン会を開いているときに、ヨーロッパ住まいで、国連関係の仕事をする後藤が仕事のため東京に帰国中、偶然立ち寄った書店で、再会するという設定です。吉岡は、妻に先立たれ、一人娘と暮らすシングルファーザー。後藤は夫、子供たちのファミリーがヨーロッパに居ます。
吉岡は小さい頃から老け顔というタイプなのかな、この映画でも年齢にしては老けて見えるなという感じがしましたが、その分心に届く演技で素晴らしい。一方後藤は成熟した美女で、女優として長いブランクがあるにも関わらず、堂々たる女優ぶりです。
うまいアイディアの映画で、寅さんはフラッシュバックでしか出てこないですが、きちんと寅さんの映画になっています。山田洋次監督の采配がいいからですね。
レギュラーの倍賞千恵子、前田吟、美保純などもそろって好助演。マドンナの中で浅丘ルリ子だけはかなりドラマに関わってきます。その他のマドンナは顔見世興行のようなカタチで、総出演。
これは蛇足ですが、渥美清というのはいつもああいう顔で最後まで変わらなかったですが、この映画の他の俳優たちは、当たり前ですが老けており、いい意味で年月の流れを感じました。
                             80点

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