プラダを着た悪魔      The Devil Wears Prada ファッション業界を舞台にしたコメディ・ドラマ - Kenjis Movie Review
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プラダを着た悪魔      The Devil Wears Prada ファッション業界を舞台にしたコメディ・ドラマ

ファッションに関わるに人にとってはバイブルのような雑誌「ヴォーグ」のニューヨーク本社のボスはアナ・ウィンター女史。ボブスタイルの髪型と黒いサングラスが定番のあの方です。そこで働いたことがある女性が書いた同名の本がベストセラーに。それを映画化したものです。必然出てくる女ボスは、ウィンターがモデルと思いがちですが。ジャーナリスト志望の女性アン・ハサウェイが「ヴォーグ」で働くことになり、悪魔と影で言われている女ボスメリル・ストリープに散々難題をふっかけられ、鍛えられていくプロセスをコメディ・タッチで描いたものです。
ファッションに興味がない人でも、名優ストリープのいつものように好演とハサウェイのチャームで十分にエンジョイできます。ただエンディングは、ハサウェイは「ヴォーグ」を辞め、硬い地味な新聞社に勤めることになるのですが、キラキラしたファッション雑誌よりこちらの方が優れているみたいなステレオタイプの思考が鼻につきます。ボーイフレンドもだんだん垢抜けていくハサウェイを疎ましく思ったりするんですが、ハサウェイが「ヴォーグ」を辞めた後地味な服装にもどり彼のところに帰るのも時代錯誤風。もうそんな時代じゃないでしょう。ファッションだろうが政治だろうが社会問題だろうが、ジャーナリストはジャーナリスト。それからそんなしけたボーイフレンドには、さっさっと三行半をたたきつけ、これからもっと分かるボーイフレンドがいっぱい出てくる筈と元気な女の子が、現代のあるべき若い女性の姿ではないでしょうか。
この作品で一番得をしたのは、エミリー・ブラント。「ヴォーグ」でハサウェイの先輩のような役。コメディ演技はマルと思ったものの、女優としてはカリスマも華もないなと思っていたのですが、この映画で脚光を浴びた後、着実にキャリアアップを続け、「クワイヤット・プレイス」という訳が分からないホラーを大ヒットさせ、ついには「メリー・ポピンズ・リターン」の主役をゲットしました。今ではこの年代のトップ女優の1人です。
                   75点

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