
29 Apr 50回目のファーストキス 無神経な映画
これはハリウッド映画をそのままいただいて、日本版にしたものですね。ハリウッド版はアダム・サンドラーとドリュー・バリモアが主演。日本版は山田孝之と長澤ますみが主演です。
記憶障害で、前日の記憶を全く無くしてしまう女性に恋をした男のラブストーリ。観た時、実話と聞いて、とても切ないけれど美しいストーリーだな感じいりました。
日本版を観て、なんと無神経な映画なんだと呆れました。どちらも舞台はハワイで、レスランで男性が女性に一目惚れするところは変わらないですが、長澤は、ワッフルを7、8枚使って何かを組みたてようと遊んでいるんですね。まずそれでなんと無神経な女なんだとストーリーがスタートした時点で嫌気がさしました。こんな風に食べ物を粗末に扱う女性に好感は持てません。それとも8枚のワッフルを、全部食べるんでしょうか。長澤のスタイルを観ていると、それはありえない。
それから、多分無神経な脚本家は、この種の病気をもっと掘り下げて、前作とは違ったものをと考えてたのでしょう。クリニックで他の患者を拾います。その中で、1秒前の記憶を忘れる男性を取り上げ、彼が同じ言葉をずっと繰り返すシーンがありますが、こんなワーストケースを見せる必要があったのでしょうか。ここでこの映画の波長が乱れます。これも無神経としか思えない。一人が稀な病気を持ったラブストーリーだけでいいんじゃないですか。
長澤の家族のメンバーが映画のコメディ部分を担当しますが、全く笑えない。とくに弟役は英語で言えば、pathetic。
それに一つおかしいシーンが。山田は、ガイドをしてるんですが、日本人女性を案内しているところへ、長澤がやってきて「//さん これを」と何か(何だったか忘れました)を手渡すのですが、あれ彼女はそういうことは忘れてしまう病気じゃなかったっけ。それともその日の朝に会って、同じ日の午後に彼を訪ねたのか?ややこしく考えなけばならないシーンは入れるなよと思いました。観終わって、だからどうしたと無神経な感想しか持てなかったです。
55点
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