関の弥太っぺ   中村錦之助の股旅人情編 - Kenjis Movie Review
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関の弥太っぺ   中村錦之助の股旅人情編

中村錦之助はもっともっと評価されていい俳優だと思います。チャンバラ映画の大スターという以外にも。ガキの頃、東映城には、金ちゃん、大川橋蔵、東千代之介と3人の美剣士が居ましたが、ガキなりに最も仰ぎ見ていたのは金ちゃんです。今見ると、金ちゃんは、目鼻立ちのはっきりしたイケメンですね。強弱のハッキリとした演技で、この映画でもセリフ回しもそうですが、キレキレの演技で爽快です。長谷川伸原作で有名なストーリーなんですね。知らなかったんですが、実力派歌手の五木ひろしや島津亜矢なども「関の弥太っぺ」を歌ってるんですね。救った少女の幸せのために、金ちゃんが至れり尽くせりで面倒を見るのが物語の骨子。年頃になった少女を十朱幸代が演じています。木村功が善人なのか悪人なのか分からないようなキャラの渡世人で登場。ハンサムな演技派という定評のある木村ですが、金ちゃんの側に立つと、まったく影が薄くなってしまっているのに驚きました。それほど金ちゃんのオーラというか存在感が圧倒的なんですね。音楽も良く、哀しみがちょっぴり混じったラストも余韻を残します。金ちゃんの話題作「武士道残酷物語」も観てますが、7役を演じて全くの演技派です。日本映画史で、三船敏郎や裕ちゃんや高倉健などと並んでも、全く遜色のない俳優だと思います。私生活では、有馬稲子、淡路恵子、甲にしきなどと結婚、離婚を繰り返した金ちゃんですが、本当に愛した人はひばりちゃんだったんですね。
                      65点

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