記憶にございません!     風刺コメディの快作

記憶にございません!     風刺コメディの快作

三谷幸喜監督の最新作。去年封切りでしたが大ヒットしました。実はちょっぴり心配してたんですよ。このブログでもreviewしましたが、監督の超ヒット作「有頂天ホテル」を観て、面白いとは全然思わなかったので。天下の三谷監督の作品をいいと思わないのは、もしかしてこちらの感性に問題があるのかもしれないと。
危惧に終わりました。これはとても面白かったです。政界を舞台にした群集劇による風刺コメディですね。監督は群集劇はお手のものなので、快調なペースでドラマが進みます。総理大臣(中井貴一)が、頭に石を投げられ、打ち所が悪く記憶喪失者になったことで起きるドタバタ劇。皆んなから嫌われ者だった大臣が目を見張るような善人になるんです。A級演技派が勢ぞろいしたような贅沢なキャスティングですが、全ての登場人物のキャラがクリアに浮かび上がります(脚本も監督によるもの)。各人の色分けがきっちりとできてるんですね。笑わせ(数回声をあげて笑いました)、少ししんみりとさせ、軽いどんでん返しも用意されていて、サービス満点のコメディ。観終わって、フィーリング・グッドになるのも2重丸。
全ての俳優が好演ですが、あえてマイ・ベスト・スリーを選ぶとしたら、中井貴一、ディーン・フジオカ、草刈正雄かな。そうそう、大臣の不倫をする妻が石田ゆり子。大臣の邸宅のお手伝いさんが斉藤由貴。これは逆キャスティングの方が、『面白み』を倍増したのではないでしょうか。
                     80点

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