蒲田行進曲 撮影所の人情喜劇を描いた傑作

蒲田行進曲 撮影所の人情喜劇を描いた傑作

つかこうへいが脚本、深作欣二が監督とくれば、おもしろくない訳がない。蒲田は松竹撮影所があるところなんですね。3人のメインキャスト。大スター銀ちゃん(風間杜夫)、銀ちゃんの子分の大部屋俳優(平田満)、銀ちゃんの彼女は2流の女優(松坂慶子)。銀ちゃんというのは、自己中のモンスター。彼女が妊娠すると、スター稼業にはマイナスとばかり、大部屋俳優に彼女を押しつけるんですね。銀ちゃんが主役の「新撰組」の撮影が始まり、銀ちゃんを大きく輝かせるため、超危険な数十メートルもある階段落ちを子分がすることをクライマックスに映画は進みます。風間、平田、松坂と3人とも、とてもいいです。これまで無名だった風間と平田はこれで俳優として名前を確立しました。特に風間はここから主役級の俳優としての看板をあげたのでないのかな。松坂も、単に綺麗なだけの女優ではなく、しみじみとした演技のできる実力派なんだと皆んなが肯きました。最後カメラが引くと、セットだということが分かる設定ですが、何かで、舞台だとこう終わるんだよという意味と読みましたが、個人的にはそうは感じず、映画万歳という意味と思ったのですが。
        85点

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