洲崎パラダイス赤信号    川島雄三ワールド - Kenjis Movie Review
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洲崎パラダイス赤信号    川島雄三ワールド

リアルタイムでは知らないですが、名前はよく聞いた監督。早逝の伝説の監督ですね。写真を見ると、大きな目で彫りが深く背も高そう。着ているものもダンディな感じ。「女は二度生まれる」や「しとやかな獣」など監督の作品に出た若尾文子が、憧れに近い気持ちを持っていたと語っていましたが、なるほどと納得できます。
洲崎パラダイスは東京にあった赤線地帯で、赤線地帯とは簡単に言ってしまえば売春宿のエリア。最初パラダイスの中の人間模様かなと思っていたんですが、そうではなくパラダイスの門の前にある安食堂と出前もできるちゃんとした食堂を舞台にした男と女のドラマです。
主役は、新珠三千代と三橋達也。売春婦の経験もある新珠は、三橋とは愛想が尽きたと喧嘩しながらもお互いに腐れ縁がきれない。安食堂の女将轟夕起子は売春婦と駆け落ちした夫を5年も待っている。新珠は囲い者になったり、三橋はちゃんとした食堂で働き始め、店の娘芦川いづみに好意を寄せられている。彼らの日常生活が、テンポも良くキビキビと描かれています。殺人があったり、心優しき純情青年が、田舎娘をパラダイスから救おうとしますが叶わなかったりのドラマもありますが。最初のシーンからぐるりと一回りして、最後にまったく同じシーンに戻ってくる構図です。最初のシーンとは、橋の上で2人が金もなく職もなくこれからどうするのとバスに乗るシーンなんですね。違いは最初は新珠がさっさっとバスに乗り込むのを三橋が未練たらたらで追うのに対し、最後は2人で手を組み小走りで軽快にバスへ向かうんですね。2人の関係に希望が蘇ったということでしょうか。
新珠は一筋縄ではいかない女を好演。三橋はイケメンで、新人の芦川は可愛い。
                    75点

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