氷雪の門 太平洋戦争終了後に起きた若い女性たちの悲劇 - Kenjis Movie Review
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氷雪の門 太平洋戦争終了後に起きた若い女性たちの悲劇

南の沖縄で起きた若い女性たちの悲劇として、ひめゆりの塔が有名ですが、北の樺太で起きたのが氷雪の門です。違いは、ひめゆりの塔が戦争中に起きたのに対して、氷雪の門は戦争終了後、天皇の玉音放送で日本が敗北したことを告げられた後で、起きたことです。映画でも、そのことを明確にしていますが、ソ連はそれを無視、日本人虐殺に走るんですね。知らなかったんですが、この映画は完成後圧力がかかり、一般封切りができなかったいうのは、それがきっちりと訴えられているからでしょうか?樺太の真岡で、電話交換手として働いていた9人の女性たちの自決を主軸に、ソ連兵から逃げる一般人の様々な悲劇のドラマも挿入されています。9人の女性たちとして、演技派の二木てるみを筆頭に、若い藤田弓子や岡田可愛が熱演。少々未熟なシーンもありますが、そんなものはこの史実の前ではぶっとんでしまいます。後年、急ぎすぎた死だの、青酸カリで自殺した場合、あんな安らかな死に顔ではないなどの雑音がありますが、そんなこともぶっとんでしまいます。初めから終わりまで、監督、俳優を始め、この映画に関わったすべてのスタッフの、この物語を映像にしなければならないという熱情は画面の隅々に明らかで、そう思いながら最後のシーン、石碑に刻まれた彼女たちの最後の言葉だったという「みなさん、これが最後です、さようなら。さようなら」を観ていると、涙がこぼれました。黙礼と共に採点はなし。

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