15 Dec 愛と追憶の日々Terms Of Endearmentシャーリー・マックレーンがついにオスカーをゲット!
ベテラン名優シャーリー・マックレーンは何度も何度もオスカーにノミーネートされたものの、なかなか幸運の女神が彼女の上で微笑まなかったんですね。これは彼女がついにオスカーを手中にした記念すべき作品。壇上に上がったマックレーンは、とてもナーバスですと前置きして、「長い間、オスカーを手にしてこの壇上に立った時、私はどういう気持ちになるんだろうと思い続けた来たわ」とコメントし、最後にはひょうきんに「私はこのオスカーを貰って当然よ」と言い、皆んなを笑わせました。感無量だったと思います。エキセントリックな母親と頑固な娘の愛情の歴史を、ユーモアをアクセントにして綴ったドラマ。母親がマックレーンで娘はデボラ・ウインガー。ともに甲乙をつけがたい素晴らしい演技。ウインガーもノミネートされていましたが。幸せな結婚生活とは言えないウインガーが難病に倒れ、映画は急きょシリアスな涙のトーンに変わります。一番心に響いたシーンは、病院へ見舞うマックレーンが、ウインガーについて批判的なコメントをしたウインガーの息子を平手打ちし、そして抱きしめるシーンです。平手打ちは本気なのが明瞭で、母親の娘への強い愛情と、息子の孤独がくっきりと浮かび上がります。ウインガーが逝き、葬式も終え、それぞれが、一種の安堵を取り戻すラストシーンもほのぼのといい感じです。隣に引っ越してきてマックレーンと関係を持つ中年男が、ジャック・ニコルソン。中年のラブアフェアは大いに笑わせてくれます。ニコルソンはこれでスカーの助演賞を取りました。
80点
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