復活の日     コロナウイルスを予言した? - Kenjis Movie Review
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復活の日     コロナウイルスを予言した?

40年前の映画「復活の日」が、現在の恐怖コロナウイルスを予言したとネットで再燃してますね。未見でしたが、youtubeにあがってましたので、観ました。
うーん、根本が違うんじゃないですか。これは人間が作ったウイルスが、悪の手に落ちたものの、悪人が乗っていたヘリコプターが墜落、そこからあっという間に、世界中で汚染され、人間がバタバタ死んでいくストーリー。それなら「コンテイジョン」の方がもっとリアルです。マーク・ダモン、マリオン・コーティヤル、ケイト・ウインスレット、グエネス・パトローなど共演の映画で、パトローがアジアのどこか(香港でしたっけ)でおっさんからウイルスをもらい、それをきっかけに、多くの人間が汚染されていくんですね。もうおおまかな筋も忘れているんですが、終りが甘くてイマイチという感想を持ったのを覚えています。
「復活・・」は角川映画が日本映画界の台風の目だった頃、海外のマーケットも視野に入れ製作された大作です。海外のスターも(ジョージ・ケネディ、グレン・フォード、ロバート・ヴォーン、オリビア・ハッセイなど)出演、南極ロケも大いに話題となりました。で、結果はと言うと、角川春樹社長、こんなレベルでは、海外のバイヤーは鼻も引っ掛けませんよ。残念ながら。
一番の問題はエンディングで、世界中の人間がウイルスにやられ(ウイルスは冷たいところではバツということで、南極に居た人間だけが生き残ってるんですね)、核爆発を防ごうと自己犠牲でワシントンまで行った草刈正雄が失敗後、息も絶え絶えで歩き続け、南極に残っていたハッセイたちとついに出会うんですが、ま、ハッセイたちは南極から北上して来たんでしょう。ま、草刈は地理上アメリカを南下し、さらに南アメリカも南下してで、ちょっとちょっと無茶苦茶じゃないのと言いたいのをぐっとこらえるにしても、大きな疑問は草刈はどうやって彼女たちの居場所がわかったんだろう。他にも、看護婦の多岐川裕美が突然モーターボートの運転をしたり、草刈がアメリカ人に喧嘩を挑んだり、教会のイエスの像などとくだらない会話を交わしたり、バカの一つ覚えのように、ライフ・イズ・ワンダフル(根拠は何なんだ)と繰り返したりで、いやはやという感じになりました。この映画のベストは美しいバラードの主題歌ですね。採点は、10点水増しです。去年南極のクルーズを体験したのですが、いろいろとなつかしい風景が出てきたので。
                         60点

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