女優霊   小品ながらまとまりのある和製ホラー

女優霊   小品ながらまとまりのある和製ホラー

監督が中田秀夫なんですね、「リング」が大ヒットした。デビュー作だそうですが、その才能は明らかです。映画撮影所が舞台。新人監督による映画が撮影中です。撮ったフィルムをチェックすると何故か他の映像が重なっているんですね。和服を着た女性が何かを喋り、その後ろに焦点の合ってない少女がいるような。この女優は事故死したことが分かります。
そこから奇妙な現象が続き、最後は監督がやられ、主演女優が監督はどこへいったのかしらと、彼の部屋で思案するのがエンディング。撮影所に居る女優の幽霊がストーリーだと思いますが、どうして幽霊となって出て人間を襲うのかの説明はなし。
それからエンディングはどう解釈すればいいんだろう。女優がこちらを見ているんですが、幽霊が鏡に映っています。で女優が鏡に向かうと消え、女優がまたこちらを向くと、目を見張ります。もし幽霊を見たのなら絶叫する筈ですよね。何故目を見張ったんだろう。分からんです。どちらにしてもホラーの素朴な原点というか、それはきっちりと出ていました。それから映画の中の監督の幼児体験、階上にある恐怖に似たものを追って階段を上がることを、追体験するシーンはいいです。結局それが命取りになるんですが。それから撮影所という場所もマル。撮影所の暗い所など、いかにも幽霊が出そうじゃないですか。
思いついて中田監督のフィルモグラフィをチェックしていると、バカバカしい映画でしかなかった「スマホを落としだけなのに」も監督していることに気づきビックリしました。こっちの方がよっぽどホラーです!
                              65点

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