大奥(秘)物語/続大奥(秘)物語    (秘)の先駆けになった作品

大奥(秘)物語/続大奥(秘)物語    (秘)の先駆けになった作品

大奥(秘)物語
(秘)といってもイヤラシイ映画じゃないですよ。大奥を舞台にした文芸大作です。これが大ヒットしたことから、以降続々と(秘)が付いた映画が製作されました。
3話からなっており、1話は、将軍の子を宿さない限り飼い殺しになると悟り、他の男の子供を宿し、将軍の子と公言して地位を得る、いわば頭の切れる功名心の強い、今風に言えばビッチの話。珍しく藤純子(寺島しのぶの母である寺島純子)が悪女を鼻息荒く演じています。
2話は小川知子が主演で、中臈(ちゅうろうと読み大奥の女官のことだそうです)によって翻弄され、最後は自殺してしまう悲劇。中臈を演じるのは岸田今日子。二人はレスビアンラブに陥り、この頃には珍しい女同士のキスシーンもあります。
3話は、佐久間良子の町娘で大奥で3年間奉公しなければならなくなり、愛する男を残し大奥へ上がります。ところが将軍に見染められたことから、歯車が狂ってしまい、3年後に帰れなくなるんです。女官の計らいで城外に出てもう一度男に会うことができますが、男は刺殺。大奥に戻り、小刀で将軍を切りつけ、自害するというリベンジストーリーです。
絢爛豪華な女優陣の艶やかさに目を見張ります。いずれがアヤメかカキツバタの世界ですが、群を抜いて綺麗なのが佐久間良子。愛に殉じる女性をある時ははかなげに、ある時は激しく演じています。
                                           75点

続大奥(秘)物語
大奥が大ヒットしたことから続けて製作された作品。主演は、前作で奮闘した小川知子。前作に比べて、かなり地味になっています。将軍のお手付きになっても、将軍が死ねば、関わっていた女性は全員尼寺へ送られ、一生将軍を回向して暮らさなければならないんですね。そこは生身の女性にとっては生き地獄の世界。小川は、それでも男性と密会を重ね生きようとしますが、それが露見し、男は殺され、小川は裁きの場所に。そこで片腕を斬られても、それを引きずりながら、男への愛と、尼寺での有様を絶叫するという物語です。共演は緑魔子とか桜町弘子で、小川を含めて熱演ですが、小粒感はまぬがれないです。この2作は、DVDを購入して観たのですが、樹木希林さんをインタビューした際、樹木さんの映画キャリアを話し中、この映画に腰元役で出ていたのを思い出し、それを告げると、「これだけじゃないのよ。次の三田佳子さんの尼寺(秘)物語にも出ましたよ」と笑ってらっしゃいました。

                                            65点

Post a Comment