告白     支離滅裂のミステリーもの

告白     支離滅裂のミステリーもの

映画にしろ小説にしろ、ミステリーものは好きなジャンルなので、湊かなえのベスセラー小説「告白」は、期待を持って読みました。読後思ったのは、こういうプロットはおかしいじゃんということでした。もうディーテールは忘れましたが、エイズをからめたところ、これは不可能と思ったんです。それでも、そのご数冊同作家のものを読みましたが、どれも種明かしに失望。以降まったく興味のないミステリー作家になってしまったんですね。自分にとって。あ、本人の名誉のために付け加えると、推理短編賞をとった「望郷、海の星」は叙情ミステリーというのかな、とても良かったです。
映画化された「告白」は、小説よりももっとつまらない。これが、日本アカデミー賞の監督脚本賞(共に中島哲也)を取ったとは、マジですかですね。ほかの賞で、木村佳乃が助演賞をとってることにもふーんという感じですね。ここではオーバーアクティングだと思いましたよ。
テクニカル的にしまらないのは最後、犯人のガキの講堂でのアクション。女の先生を床に投げ倒した後、生徒の群れの中に逃げ込むんですが、一緒に並列していた他の先生は何をやってるんだ。ガキをすぐ取り押さえるのが普通だろう。逃げたガキを追っかけるのも、少し時間が経過して。ここは編集のミスですか?そして結局ガキを捕まえることができず、森の中に逃げ込んだんじゃないんだから!以降先生の姿は一切見ない。数多くいた先コウ、どこへ行ったんだよ。そして都合よく、このガキは他の生徒がアリンコのように大円陣で取り囲む中、中央にスペースをもらい、くさい大芝居をするんですね。上からのカメラワークですが、監督はこういうシーンを撮りたかったんでしょう。その他、斬新なカットをという努力は全編に見てとれます。それに気を取られて、状況設定がメチャクチャになったんでしょうかね。
支離滅裂のミステリーにもう一つ形容詞をつけたいと考えていたら、いいものが浮かびました。映画の中で、主演の松たか子が道路に両手をついて号泣した後、スクッと立ち上がって馬鹿馬鹿しいとつぶやくのですが、これを借用。支離滅裂で馬鹿馬鹿しい映画です。
               50点

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