危険な情事    Fatal Attraction A級のエンタメ・サスペンス - Kenjis Movie Review
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危険な情事    Fatal Attraction A級のエンタメ・サスペンス

世界中で大ヒットし、世の男性に、ちょっとした浮気がとんでもない悲劇を招くぞと警告した映画でもあります。舞台はニューヨーク。男女ともに、第一線で働くキャリアパーソン。男は妻子持ち、女は独身。男の妻が不在のある週末、仕事で知り合ったふたりは大人の情事と割り切り、楽しむのですが、その後、女は男を解放しないんですね。男につきまとい、挙げ句は家族へも危害を加えようとします。男はマイケル・ダグラス、女はグレン・クローズ。クローズはそれまで演技派女優としては定評がありましたが、こういう男をたらしこむ悪女は珍しく、ブロンドのカーリーヘアで熱演。ダグラスは全盛期で、出す映画が全て大ヒットというゴールデンタイムのど真ん中。貞淑で、それでも強さのある妻は、アン・アーチャー。でしゃばらない、そして堅実な演技で、容易に観客のシンパシーをひきます。
最初、この映画のエンディングは封切りのものとは真逆だったんですね。アメリカでは完成作品を封切る前に、一般観客が試写に参加し、意見を述べるシステムがあるんですが、ブーイングの嵐。そこで急きょ変更したそうです。オリジナルは、クローズはナイフで自殺。ところが、ナイフにダグラスの指紋が付いていたため、彼が逮捕されるというもの。ま、不条理を打ち出すのにはいいかも知れませんが、とても後味の悪いエンディングですよね。ただそれを知って合点がいきました。クローズがダグラスを殺そうとナイフを振り上げ、それを取り上げようとするダグラスとの間で暴力的なシーンがあるんですが、ようやく取り上げたナイフをテーブルか何かの上にダグラスは置くのですが、そのナイフを何故かカメラが数秒間フォーカスするので、どうしてだろうと思ったんです。オリジナルのエンディングのための伏線だったんですね。
とにかく全ての部分でパーフェクトに近いエンタメ・サスペンスの一級品です。
                     85点

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