ライド・ライク・ア・ガール   Ride Like a Girl 久々の豪映画ヒット作

ライド・ライク・ア・ガール   Ride Like a Girl 久々の豪映画ヒット作

年に一度のオーストラリアのメルボルン・カップは伝統的なレースで、国民全員がお気に入りの馬に賭けて楽しむお祭りです。ところが2015年に、これまで考えられなかったことが起きました。初めて女性の騎手が勝ち、カップを手中にしたんです。彼女の名前は、30歳になったばかりのミシェル・ペイン。馬の名前は、ザ・プリンス・オブ・ペンザンス。彼女の実話を映画化したものです。
当時はどのメディアも彼女の特集をしていて、全部に目を通した訳ではないですが、ある程度彼女のバッググラウンドは知ったつもりでいたんですが、たとえば最愛の弟がダウンシンドロームだとかなど。この映画を観て、全く無知だったことに気づきました。父親は、名の通ったトレーナーで10人(!)の子供達の殆どが騎手なんです。
ミシェルが騎手の道を目指すのは自然の成り行きですね。父親は妻を亡くし、再婚もせずシングルファーザーとして10人を育て上げます。家庭のドラマ、ミッシェルが、全く男尊女卑の世界で苦労に苦労を重ねながら、メルボルンカップの出場権をゲットするまでのドラマが、きびきびと描かれています。そしてクライマックスがメルボルン・カップ。そうそう特記しなければならないのが、監督はレイチェル・グリフィス。日本人にはイマイチ馴染みがないかもしれません。「ミリュエルの結婚」で主役のトニー・コレットのベストフレンドだった人と言えば、思い出す人が居るかもしれない。キッドマンやブランシェットのように派手ではないですが、オスカーにもノミネートされたことがあり、国際的なキャリアも着実にきずいている豪女優ですね。短編映画の監督をしたのは知っていましたが、劇場長編映画はこれが初めてです。こういう映画の決め手は、レースをいかにエキサイティングに撮れるかにかかっています。well doneです。主役のテレサ・パーマーも二重丸。父親役のサム・ニールも好助演。実際の弟も本人役で出ていて、スマイルをくれますよ。国内では興行成績が10ミリオンを越すヒット作になりましたが、勝負は国際マーケットでどれだけ奮闘するかにかかっています。この辺の事情は、手前味噌ですがエンタメ斜め読みの「がんばれ、オーストラリア映画!」を参照してください。日本に入るかどうか、多分難しいかもしれません。
                                  80点

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