ミッドナイト・エクスプレス    Midnight Express スリリングな脱獄映画の力作 - Kenjis Movie Review
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ミッドナイト・エクスプレス    Midnight Express スリリングな脱獄映画の力作

最近アラン・パーカー監督が亡くなりました。まだ76歳だったんですね。好きな監督の一人でした。イギリス出身で、これ以外に、「フェーム」、「エンゼル・ハート」「ミシシッピー・バーニング」「エビータ」「アンジェラの灰」など佳作がたくさんあります。
アメリカ人のビリー・ヘイズの実体験を映画化したもの。イスタンブールから、ハッシを身体に巻きつけて出ようとし、空港で捕まり刑務所行きになり、そこでの地獄の体験から脱獄するまでを、パンチの効いたスリリングな脚本と、隙のない監督ぶりで一気に観せてくれます。ヘイズに扮するのは、ブラッド・デイビス。この大ヒットで一線に躍り出て、ジェイムス・ディーンの再来と騒がれましたが、エイズで亡くなっています。ドラッグ用の注射器からの感染と言われてますが。
脚本は、後に監督として名を馳せた若き頃のオリバー・ストーン。強弱のテンポも良く、脚本家としても一流であることがよく分かります。ただこれは実話で売っていたんですが、かなりの作り話があるんですね。特にハラハラドキドキの感動的なラストシーン。「本当のミッドナイト・エクスプレス」というドキュメで、ヘイズ自身も出ていましたが、彼は島にある警備のゆるい刑務所に移され、ある時小舟が繋がれているのを見つけ、それに乗ってギリシャへ渡ったというのが事実だそうです。全然ドラマチックじゃない終わり方。でも、だからと言ってこの映画が値打ちが落ちるということはないと思います。だいたいこの頃実話で売る映画は、ほとんどの人が半分ぐらいは差し引いて、そうかいなと思ってるんじゃないですか。とにかく、感動なりエンタメさせてくれれば、それで上等と個人的には思っています。ジョルジオ・モルダーの音楽もとても良かったです。レコード屋へすぐ走りLP(古い!)を買ったほど。最後、ケネディ空港で家族と再会の際、デイビスが中年のおっさんのような顔つきに変貌しているのは、ストーンの意図だと思いますが、非常に効果的。なお、ミッドナイト・エクスプレスとはスラングで脱獄という意味だそうです。
                    80点

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