ピクニックatハンギングロック  Picnic At Hangingrock オーストラリア映画のクラッシック

ピクニックatハンギングロック  Picnic At Hangingrock オーストラリア映画のクラッシック

70年代の後半から80年代にかけて、オーストラリア映画は多くの秀作を産み出し、その中から数本はクラシックとなり、これからもずっと語り継がれていく作品として輝いている。代表的なものの一つが、「ピクニックatハンギングロック」。
映画のキャッチは、1900年の2月14日のバレンタインデーに、ビクトリア州にあるハンギングロックへピクニックに出かけた少女たち。その内の数人は、跡形もなく消えてしまったというミステリー。

監督はピーター・ウィアー監督。後にハリウッドで、ハリソン・フォードの「目撃者」、ロビン・ウイラムズの「いまを生きる」、ジム・キャリーの「トゥルーマン・ショー」などのヒットを。当時は新進でしたが、すでに巨匠の風格さえ感じさせる映画作りに目を見張る。
アップルヤードという上流階級の子女のための寄宿制カレッジの少女たちが、ハンギングロックへピクニックへ行き、4人の少女たちが無数の奇岩がそびえ立つ頂上へ探索に出かけ、3人が消失してしまうというミステリーを中心に(一人は気を失っているところを発見されるが何も憶えていない)、少女たち、教師、校長、それに少女たちをハンギングロックで見かけたイギリス人一家などの人間模様を絡めたもの。
一時、実話だというふれこみもありましたが、そうではなく、ジョーン・リンジーの小説の映画化です(最近ようやく日本で訳本がでました)。実際この映画を観た後、ハンギングロックへ行ってきましたが、確かに消失してもおかしくないなと思えるほど、不思議な場所でした。
映画はいろいろな感じ方があると思いますが、悠久という時間の中で、自然の神秘とそれに飲まれた美と若さのはかなさ、そんな感じがしたのを覚えています。
少女の中で、リーダー格なのが、ミランダという美少女。演じたのはアン・ランバートで、以後国際的な活躍が期待されたのですが、一本英映画に出ただけで消えてしまいました。惜しい。映画の重りになる校長はイギリスの名優、レイチェル・ロバーツ。オリジナルの「オリエント急行殺人事件」やゴールディ・ホーンのヒット「ファールプレイ」に出てます。残念ながらこの映画から数年後に自殺してしまうんですね。理由は不倫愛の破局です。相手ですか?「マイ・フェア・レディ」で、オードリーをレディに仕立て上げたヒギンズ教授、レックス・ハリソンです。
それから、この映画去年、FOX AUSTRALIAがミニシーリーズとしてリメイクしました。これがひどい代物。オープニングから美少女ミランダは反逆児で、明け方から外を走り回り、学校へ帰ってくると使用人の前で、し尿瓶を持ってきておしっこをするんです。美の象徴でもあるミランダになんてことをさせるんだ!テレビでプロデューサーのおばさんが自慢そうにしゃべっていました。前作とは違うものを思い、少女たちのユニホームもそれぞれカラー付きのものにしましたと。白いレースのユニホームは少女たちの純粋無垢を象徴するための必すのアイテム。ミニシリーズの少女たちはまるでサーカスで働いているような小汚い集団でした。このオバハンに水をぶっかけたくなりました。コップの水じゃないですよ。バケツの水です。

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