映画ジャーナリスト・坂井健二の映画批評ブログ:当ブログは、劇場、TV、DVD、あるいはYOUTUBEなどで観た映画を、新旧ごちゃ混ぜで、洋画一本、邦画一本を取り上げてレビューします。

ハウス・オブ・グッチHouse Of Guccii一流の女優であることを証明したレディー・ガガ

これは、ウエストサイドストリーと同様に、大きな話題にはなりましたが、当たらなかったんですね。実話犯罪ものです。有名なブランド、グッチ一族の権力争いの中での愛と憎しみ描いたメロドラマ。批評は散々でしたが、個人的にはエンタメ大作としてエンジョイ出来ました。1995年に起きた悪名高いマウリツィオ・グッチ殺人事件を描いたもの。犯人は元妻のパトリツィア・グッチ。彼らのなりそめから愛が冷め、憎しみが生まれ、殺人を犯すまでが、キラキラしたファッションの世界でのリッチピープルの生活を垣間見せながら、ペースも良く進んで行きます。パトリツィアがレディー・ガガ、マウリツィオはアダム・ドライバー、一族の人間としてアル・パチーノ、ジェレミー・アイアンズ、ジャレッド・レトなど、曲者演技派が総揃い。その場をさらおうと熱演しますが、一番素晴らしいのがガガ。前作(スター誕生)も良かったですが、ここではもう一歩進んだ感じの力演。女優としても一級であると唸らせます。パトリツィアのドキュメは2本見てます。最初は、かなり前、28年の刑が決まった彼女が服役中の時。刑務所では、他の女性の囚人たちから、女王のように奉られ、独房室もちょっとしたホテルの部屋のように快適に整っており、へー、グッチの名前はここでも十分に効果的なんだと驚きました。2本目は、最近で、
出所しており(20年弱の服役後自由になっています)、事件を振り返ってあれこれ所感を述べるドキュメ。裕福な生活がわかる出たちで、刑務所生活は、人生の中で、最も落ち着いた安定した時期だったと告白してるんですね。現在のグッチには、一族の者は誰1人関わっていませんが、映画のキャッチ、グッチ家の崩壊というのは、ちょっと違うんですね。シェアを自発的に売った者(マウリツィオ)、強制的に売る羽目になった者(アル・パチーノ)が居ますがそれぞれ天文学的な数字のマネーをゲットし、超リッチの生活を謳歌したと思います。ちなみに、ガガは若い時のパトリツィアにかなり似てます。
              75点

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