インドへの道  A Passage To India 巨匠デイビッド・リーン監督の遺作  - Kenjis Movie Review
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インドへの道  A Passage To India 巨匠デイビッド・リーン監督の遺作 

ジュデイ・デイビスは、豪女優から国際女優になった第一号というか先駆者です。デビュー作「我が青春の輝き」で、演技派ぶりを認められ、国内では主演作が続きましたが、それを見たリーン監督が大作「インドへの道」のヒロイン、アデラに抜擢したんですね。これが、デイビスにとって国際スターへのパスポートになりました。原作は、E・M・フォスターのクラシック。
第一次大戦後のインドへアデラは、彼女の婚約者に会うため、彼の母親(ペギー・アシュクロフト)と一緒にインドを訪れます。ある日、インド人の通訳を連れて洞窟(性的な彫像がいっぱいある)に入るのですが、錯乱して逃げて彼にレイプされたと訴えるのが、このストーリーの核です。裁判がありますが、そのほかイギリス人のインド人への差別やら、母親とインド人との交流やら、アデラたちの知人(ジェイムス・フォックス)と通訳との友情などがちりばめられています。最後には、裁判でアデラは、妄想であったことを告白して終わるのですが。デイビスの役はとても難しい。性的なフラストレーションが洞窟で触発され、蛮行に走り、正気を取りもどし嘘だったことを告げる女性。
彼女は、こちらのメディアに、「リーン監督は、私が抱いていたアデラのイメージ通りに演じさせてくれなかった」と、クレームしていましたが、これで初のオスカー(主演賞)にノミネートという名誉を得たんだから、リーン監督は間違っていなかったんではないでしょうか。フォックスはこの映画の良心という存在ですが、誠実な演技で好演。特記しなければならないのは、アシュクロフト。日本で言えば杉村春子のような超ベテランですが、滔滔と流れるガンジス川に似て、全てを許容するような大きな演技で、オスカー(助演賞)をゲットしました。
                      85点

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