02 Mar SHE SAID SHE SAID/シー・セッドその名を暴け ワインスタインの性犯罪を暴いた実話
ハーベイ・ワインスタインは、ミラマックスのCEO。ミラマックスは、飛ぶ鳥落とす勢いのインディの映画会社。秀作、ヒット作を連発し、その上、オスカー受賞の常連だったんですね。ワインスタインがその権力をカサに、長年にわたって性暴力を行なっていたのを、初めにすっぱ抜いたのは、ニューヨークタイムズの女性記者2人。続いて、ミア・ファローのジャーナリストの息子はニューヨーカーで、犠牲者たちのインタビューを駆使して、彼の悪行を暴きました。この映画は、ニューヨークタイムズの女性記者たちの軌跡を描いたものです。まるでドキュメのように彼女たちの地道で辛抱強い努力により核心に近づく様が。監督の意図だと思いますがドラマチックになるのをできるだけ押さえた感じです。唯一のパンチラインは、バーような所で女性編集者たちがミーティングの最中、おっさんがドリンクを奢るとまといつくのですが、彼女はFワードを使ってすごい剣幕で追い返す所です。セクハラへの怒りがよく出た場面ですが、内心、おいおい相手はそこらの普通のオヤジ。「サンキュー、バット、ノーサンキュー」で済むでしょうと思いましたよ。それに映画なので、一つ、どこかで勧善懲悪のカタルシスを味わいたいと思いましたが。ミーツームーブメントはここから始まったんですね。ジャーナリストが悪を暴く映画はかなりありますが、これは勿論良作。これに比べると、数年前、話題にはなった邦画の「新聞記者」は笑えてしまう駄作ですね。ブログで取り上げていますので、時間がある方は参照してください。大デブでブサイクなおやじワインスタイは確か懲役25年の刑が下り、最近ロスでの裁判で15年間が加わり、ま、今後の人生は刑務所で過ごすことが確定したようです。彼のドキュメもネットフレックス他、色々とありますが、あるドキュメで中国人女性の元スタッフが、「アジア人とやったことがないんだ。一度でいいからやらせてくれ」と付きまとわれ、閉口したと証言していました。
75点
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