IT chapter 2 『 IT/イット“それ”が見えたら、終わり。』倍増の大仕掛けだけれど質的には前作に劣る - Kenjis Movie Review
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IT chapter 2 『 IT/イット“それ”が見えたら、終わり。』倍増の大仕掛けだけれど質的には前作に劣る

はい、やってきました。大ヒットしたITの続きです。とにかく長い。約3時間近い長尺の映画。前作から27年後という設定ですね。27年前の約束、再びITが出現したらデリーに戻ってくるという約束を守り、忌まわしき町デリーへ戻ってきたグループ。ここで例のごとくホラー、ホラーの連続です。恐怖のピエロ、ペニーワイズが一体何者なのかが解き明かされますが、へーそんなものなんという感じがしました。ピエロは、人間の心にある恐怖のメタホーのようなものと思っていたんですが。でもホラーに小賢しい解釈はいらないっすよね。
グループの子供たち、そして27年後の大人たちが、巧く交錯し、クライマックスへ走るんですね。クライマックスは、変貌したピエロと大人のグループの一騎打ち。正直、馬鹿馬鹿しくなったのも本当。
例のごとく、随所にコメディタッチが織り込まれ、一番笑ったのは、ジャック・ニコルソンの「シャイニング」のパロディ。注意して見てくださいね。一緒に観た友達は見逃し気づかなかったぐらいですので。
ゲストとして監督のピーター・ボグダノヴィッチ(テータム・オニールが最年少でオスカーをゲットした「ペーパー・ムーン」が有名)が監督として、この原作の作家スティーブン・キングがガラクタ屋のオーナーで、出演してます。2人ともおじいさんの域です。
ここで断言します。数年経ったら、必ずIT chapter 3が出てきますよ。ペニーワイズは、ここで滅んだのにですか。ハリウッドでは日常茶飯事じゃないですか。死んだものが蘇るなんというのは。ピエロは不滅の生を持った生き物とか、他のピエロが存在していたとか、何とでも理由を引っ付けて。こんな金のなる木を、そう簡単には手放さないと思います。

                                         70点

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