Fukushima 50 コロナで割を食った映画 - Kenjis Movie Review
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Fukushima 50 コロナで割を食った映画

2011年に起きた東日本大震災の大脅威。巨大な大津波が福島第一原子力発電所を襲い、メルトダウンの危機を前に、50人の男たちが命懸けでそれを防ごうとした実話ドラマ。この映画の封切りには丁度日本に居たんですよ。前評判も良く見るつもりでいたんですが、運悪くコロナのパンデミックがスタートし、オーストラリアも入国が厳しくなるというニュースが入り、これを見て予定を繰り上げて帰ろうと思っていたところ、この映画が封切りされた翌週全ての映画館が封鎖という憂き目に。これは多分世界マーケットも狙っていたはずですが、コロナで大きな割を食ってしまいました。この作品に関わって全ての人が、コロナめ!と思ったと思います。前置きが長くなってしまいましたが、映画は、まるでドキュメのように経過を追います。主人公は、当直長として佐藤浩市。所長として渡辺謙。彼らの家族のドラマや、政府関係者の様子も関わってきます。当時の菅首相の無能ぶりがよく出ていると批評にありましたが、それほどではない。ある意味フェアな扱いだと思いましたよ。いきおい佐藤VS渡辺の演技合戦になると思いますが、優しさが溢れた柔和な演技の佐藤の勝ち。
というか儲け役と言えるのかも知れない。ラストシーン、桜の並木道で、戦友渡辺(病死)を回顧するシーンがとても良かったので。
    75点

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