22 Jul 舞妓Haaaaan!! 久しぶりに大笑いをしたコメディ
ミニサイズ怪優の阿部サダヲのコメディセンスが大爆発した映画。それから工藤官九郎の脚本がいいです。最後までコメデイタッチが乱れず、一気にエンターテインしてくれます。この脚本家は阿部がお気に入りなんですね。放映中のNHKの大河ドラマ「いだてん」は、工藤脚本で阿部主演です(後でチェックすると二人は古い劇団仲間でした)。視聴率がイマイチのようですが、シドニーでは見られないので分らないんですが、こんな脚本をモノにできる人が駄作を書くはずがないと思っています。
京都の修学旅行で舞妓さんに魅せられたのが阿部。社会人となり京都勤務になると、舞妓さんへの熱に拍車がかかります。阿部の夢は、舞妓さんと野球拳をしたいことなんですね。ええとこのボンが堤真一。と言ってももういい年のおっさんですが。舞妓遊びや、お座敷遊びなどは十分経験済み。二人が舞妓さんを巡って、丁々発止のメールのやり取りは大笑いできます。阿部に絡むのが、美人の柴咲コウ。確か、阿部を想っていて、そのために京都でついに舞妓さんになるんですね。でも結ばれないんですね。ちょっぴりビタースイートなエピソードもいいアクセントに。ただだいぶ前に観た映画なので、筋が違っているかもしれませんので、悪しからず。真矢みきや吉行和子が小さな役ですが、料亭のお姐さんの役で花を添えます。
最後は阿部が舞妓になり、堤が芸者になり、他の舞妓さん芸者さんたちと都踊りはヨーイヤサーで、華麗な踊りを見せます。二人とも似合っていて、踊りもなかなかのものですよ。ラストは、阿部は白髪も増え年を取って、料亭の下足番。いつまでも舞妓はんの近くに居たいんでしょう。そこへ客として堤が来てすれ違います。粋なエンディングです。
堤に関してはこれまでシリアスな役しか観てなかったので、見事なコメディアンぶりにびっくりしました。案の定この役でその年の、日本アカデミーの助演賞をゲット。堤だけではなく、阿部(主演賞)、工藤(脚本賞)もそれぞれ賞をさらっています。
80点
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