19 May 自由な女神たち 松坂慶子が足を引っぱった不発のコメディ
桃井かおりと松坂慶子が共演したコメディ。足を引っぱったのが松坂。多分コメディ演技は、なにかおっちょこちょいの演技をすればいいのだと思ってるんでしょう。全てわざとらしいコメディ演技です。ラーメンの食べ方さえも。コメディですが両人とも、コメデイ演技とシリアス演技の見せ場を用意してもらってるんですね。松坂の場合はシリアス演技はやりすぎ、あるいはオーバーアクティングです。ま、それらを補って余りあるほど美しいですが。一方桃井は、プロの女優さんだとつくづく思いました。コメディもシリアスもジャストグッドです。監督は多くのヒットテレビ作品を残した久世光彦。テレビの作品をそれほど見ている訳ではないので、どうのこうの言えませんが、この映画では尻切れとんぼの監督ぶり。メインのストーリーとして美容整形があり、松坂も片桐はいりが整形して松坂になっという設定。ところが医者はやぶで、おかげで崩れた顔の女性たち、白の集団に追っかけられるんです。松坂も、いつ崩れるのかと恐れる日々。ところが、ラストシーンは、男より友情(松坂に対する)を取った桃井が草津に帰り、チープなクラブで二人で歌い踊りで終わるんですが(松坂は美しいまま)、久世監督、オチをつけるのを忘れちゃったんですかと思いました。
60点
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