17 Mar 決算!忠臣蔵 全編モノローグ漬けで興ざめ
何故なんだろう。初めから終わりまで、浅野内匠頭の妻である瑶泉院のモノローグを使うスタイルにしたのは。映画は映像で見せる媒体。個人的には内面的なものでも、言葉ではなく映像で見せて欲しいと思っているんです。この映画、100歩譲っても、モノローグが多過ぎる。瑶泉院が、部屋が暗くなりとか、何々が小走りに廊下を歩きとか語るんですが、うるせーな、あんたに言われなくても、部屋は暗くなっているし、何々は小走りに歩いていたのは分かってると文句を言いたくなりました。これラジオ用の作品ですね。もしかして、昔懐かしい無声映画の頃の弁士の雰囲気を狙ったのでしょうか。それから、瑶泉院の役を演じる石原さとみは若過ぎる。いい女優さんだとは思いますが。
それ以外では、ユニークな忠臣蔵のコメディ版だとは思います。お金、それも現在ではいくらになるかを明示した、討ち入りの明細書のような映画。観て、討ち入りにもえらく費用がかかるんだと新発見しました。
堤真一とナイナイの岡村隆史のW主演で売ってますが、ノーテンキな大石内蔵助を演じた堤主演ですね。日本アカデミーの助演賞候補になった岡村。どんだけ好演技をしてるのかと期待しましたが、吉本が製作に加わってるため、ワンサカ吉本のお笑い芸人が大量に出演してますが、別にその中で傑出してはいませんでした。岡村もそうですが、お笑い芸人は、芸達者。持論ですが、コメディ(お笑い芸人をふくむ)がいける者は、ドラマもいけます。反対にドラマがいける者がコメディもいけるかというと、そうとはかぎらないんですね。
65点
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