氷の微笑       Basic Instinct シャロン・ストーンをB級からA級に押し上げたヒット作 - Kenjis Movie Review
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氷の微笑       Basic Instinct シャロン・ストーンをB級からA級に押し上げたヒット作

マイケル・ダグラスが出す映画出す映画をヒットさせ、ハリウッドのキングだった頃の一作。エロチックサスペンスで、相手役がシャロン・ストーン。ただし、ダグラスは最初は、ストーンが気に入らなかったんですね。B級の女優は、自身の相手役にふさわしくないという理由で。彼が希望したのは、当時トップ女優だった、ミシェル・ファイファーとかジーナ・デイビスとかだったんです。ところが、過激なベッドシーンがあり、皆んな恐れをなしパス。ストーンにとって運が良かったのは、監督がポール・ボーヘーベンで、同監督のシュワルツ・ネガーの「トータル・リコール」の悪妻を演じ意気投合した仲。
主演女優が決まらず、ボーヘーベンの仕切りで、とにかくカメラテストをということになり、彼はストーンに「ダグラスは、グレース・ケリーのような感じが好きらしいよ」とアドバイスしたそうです。で、テストを見たダグラスは気に入り、共演を承諾したというエピソードがあるんですね。
サンフランシスコを舞台にした、訳ありの疲れた刑事がある猟奇殺人事件を追う中で、犯人とおぼしき美人の犯罪小説の作家とできてしまう話で、斬新な展開やどんでん返しがある訳でもない。主人公は勿論ダグラスですが、実質的にはストーンで、彼女の悪女ぶりがこの映画の最大の見所。取調室で、彼女が足を組むシーンが大いに騒がれました。
ストーンは以降、オスカー候補になった「カジノ」が女優としてはピークで、他にこれといった作品はないです。それにもかかわらず、現在62歳になった今でも第一線のスターの座からづり落ちていないのは、IQ指数が高いのでも有名で、多分頭がいいからメディアのハンドリングがいいのかなと思ったりするんですね。
                       75点

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