殺しのドレス       Dressed to Kill 上出来の エロチックサスペンス - Kenjis Movie Review
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殺しのドレス       Dressed to Kill 上出来の エロチックサスペンス

ブライアン・デ・パルマ監督の作品です。リズミカルで流れるようなサスペンスものが得意で、お気に入りです。それから、なんと言ってもアンジー・デキンソンのお色気を再認識した映画ですね。1980年製作で、当時デキンソンは50代になっていましたが、オープニングのシャワーのシーンでは全裸になり美しいボディを披露しています。デキンソンは、玄人好みの女優と言えるのかな。日本人にはテレビの人気シリーズだった「女刑事ペッパー」で有名。ピンクレディの大ヒット曲「ペッパー警部」は、いろいろな説がありますが、ここからヒントを得たものと思います。
夫には満たされない欲求不満のデキンソンが、美術館で知り合った男性と彼の部屋で午後の情事を楽しんだ後、帰りのエレベーターの中で、乗り込んできた黒眼鏡の女に、カミソリでメッタ切りにされるのが始まりです。それを偶然目撃するのが売春婦(ナンシー・アレン)で、彼女とデキンソンの息子が協力し犯人探しをするのと、犯人にアレンが追われるのが主な筋書き。このエレベーターのシーンがショッキングで、ハイライトと言ってもいいほど。主役はアレン(当時はデ・パルマ夫人)ですが、この映画で実質的なヒロインは、出演シーンはとても短いのですが、やはりデキンソンでは。この映画を思い出すときに、すぐ浮かぶのはエレベーターのシーンである筈。ベテランのマイケル・ケインも頑張ってます。
最後は、この監督お得意のギャッと驚くショックシーンが用意されています。出世作となった、シシー・スペイシックの「キャリー」のように。
                       85点

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