08 Aug 感染列島 先取り感覚はすごいが内容は平板
コロナ禍の現在、この2008年の映画を観ると、すでにコロナウイルスを予見していてすごいと感心しました。ただ、内容は感心できないんですね。一番困るのは、登場人物誰一人にシンパシーが持てないというか、感情移入できなかったことです。最悪のケースは壇れい。キムタクとの「武士の一分」は観てます。キリッした中にも女らしさがあり、素敵な人だなと思ったんですが。よって、最後にウイルスで亡くなっても、ああそうなのと思うだけ。また死にかけていた少女が、必死の治療で生き返っても、ああそうなのと思うだけ。
それと、彼女と妻夫木聡は恋人同士ですが、壇は老けすぎ、あるいは妻夫木が童顔すぎるのかな。親子みたいなんて意地悪は言いませんが、姉と弟という感じがしました。ただ回想シーンの大学時代では、壇はフレッシュでとても可愛い感じでしたが。何故なんだろう。現代のところを撮るときは、寝不足が続いたのかもしれない。
それから妻夫木くん、長距離運転のときはガソリンを満タンにしてから出発するのが常識でしょう。壇の死後、道をひつこく喚いて歩くので、うるさいな、雪の中に頭をつっこんで冷やせばと思っていたら、本当に雪をめがけて走ったので、あれって思ったんですが、リンゴの木を見つけ走ったんですね。リンゴの木もオチがあるんですが、胸には響かない。
スケール感をアップしようと海外ロケもありますが、平板に終わった感染もの。
60点
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