12 Nov 愛と死を見つめて 実話難病もののはしり
人間がずっと見つめていられないものは2つあり、1つは太陽、もう1つは死だそうです。その死と愛を見つめて、阪大病院で知り合った河野実さんと大島みち子さんが交わした文通が本になり、大ベストセラーになりました。大島さんは軟骨肉腫に冒され、河野さんは大学生という身分。1965年にまずテレビで映像化され(大空真弓主演)、同じ年に吉永小百合サマで映画化されました。浜田光夫が河野さん役。白黒の映画ですが二人の熱演で涙なしでは見ていられない純愛映画に仕上がっています。話題の人になると、あれやこれや言われるのが世の常。河野さんに関しても、ネガティブなニュースが流れるんですね。大空が、あの人をセットに入れないでと叫んだとか。個人的にも、大島さんがセックスを求めたがそれを押しとどめたというコメント。ませたガキでしたので、やってあげればよかったのにと思いました。でも何故そういうことを公にするんだろうと疑問を感じました。時代背景が違うので、自身が聖人君子であったことを自慢したいの?と、好意的ではなかったことを覚えています。ただ、気の遠くなるような年月を経た今は違います。今は河野さんに感謝し、脱帽です。何故なら、たぶん人生で最も貴重な1つだと思える、愛し愛されるという経験を大島さんに与えたからです。小百合サマにインタビューさせて頂いた時、5べストムービーをあげていただいたのですが、その内の1本がこの映画でした。
75点
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