09 Mar ロミオとジュリエット Romeo And Juriet 古典劇の決定版
1968年の映画「ロミオとジュリエット」は世界中でセンセーションを巻き起こしました。フランコ・ゼッフェレリ監督の作品です。従来のものと違って、主人公たちが実際の年齢に近いキャスティングと、愛に積極的なキャラで、当時の若者たちに熱狂的に支持されました。愛に積極的というのは、有名なバルコニーのシーンで、上と下で愛の言葉を交わすのではなく、ロミオはパッパッと木を登り、バルコニーのジュリエットにリーチしたり、さっさとベッドインもしちゃうんですね。
ロミオはレナード・ホワイティング、ジュリエットはオリヴィア・ハッセーで、ハッセーは特に日本では、これだけでスーパースターに。映画の中で初めて2人が会った時の歌、愛のテーマは(原題は、What is a youth?)大ヒットしましたが、この歌が映画をシンボライズしていると思いました。若さも美しい花もやがて色あせてしまうのだから・・・という意味なんですが。いろいろな見方があると思いますが、一徹で急ぎすぎた幼い恋が死という結論を迎えたことで、永遠の純愛に浄化したラブストーリーではないかと。愛のテーマは祝宴で少年歌手が歌ったものですが、歌ったのはブルーノ・フィリピーニ。1965年のサンレモ音楽祭で、日本から初出場した伊東ゆかりをパートナーにして「恋する瞳」を歌った歌手です。余談ですが、2014年にローマに6ヶ月ステイしていた際、あるテレビ番組にフィリピーニが出ていて、もちろんいい年をしたオッさんになっていましたが、インタビュー中、「ユカリ・イトー」の名前が出てきて、イタリア語なので何を言っているのか全くわからなかったのですが、なんだか嬉しい気がしました。
話は変わりますが、それにしても布施明はえらい!世界のジュリエットを嫁さんにしたんだから。若い人には何を言ってるのかもう分からないかも知れないかな。日本男児の鑑です。ずっと後になって、豪監督のバズ・ラーマンがディカプリオを使ってリメイクしましたが、これを越えていません。
80点
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