24 May ドクターデスの遺産BLACK FILE こんなバカバカしいのがヒットするんだ!
原作は中山七里の推理小説。未読なので、どこまで映画が本に忠実なのか分からないですが、脚本がひどすぎる。一番ひどいのが、主役二人、ポリ公の扱い。綾野剛と美人の北川恵子です。安楽死がテーマらしいミステリーですが、海外のB級テレビ映画で、同じテーマを扱ってこれよりマシなものがいっぱいあります。事件を追う優秀な筈の2人。彼らの行動を見ながら、お前らアホか怒鳴っていました。だってそうでしょう。安楽死による殺人という事で、2人が情報から、安楽死を施行した医師と看護婦を追うのですが、あんたら何やってんのと思いましたよ。囮捜査としてドクターデスのサイトで安楽死を依頼すれば、すぐ来てくれるじゃないですか。そこで尋問すればいいこと。現に、綾野の病気で幼い娘が、サイトで安楽死を依頼してるじゃん。これもおかしい設定。この年齢の少女が安楽死という発想をしますか。最後の山場で、犯人に連れ去られた娘を助けようと、綾野が追うんですが、北川をノックダウンし車を走らせた綾野。かなりの時間が経って北山は後追いしますが、都合よく綾野が行き着いた家をすぐ見つけちゃうんですね。犯人は誰か、どんでん返しのつもりの作りですが、意外性は皆無。それと犯人が病院から娘を連れ出すシチュエーションは、非現実的。今日日の病院であんなことは不可能です。この映画の最大の見所は、柄本明の怪演というか怪笑(こんな言葉ありましたっけ)。それが映画の価値の全てを物語っていると思います。
40点
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