スキャンダル    BOMBSHELL フォックスで実際に起きたセクハラ事件を映画化 - Kenjis Movie Review
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スキャンダル    BOMBSHELL フォックスで実際に起きたセクハラ事件を映画化

ニュースチャンネルとして最初にスタートしたのは、CNN。追ってスタートしたのが、オージーのマードック氏のフォックスニュースチャンネル。みるみる内に、CNNを追い抜きナンバーワンに。印象としては、比較的フェアなのがCNN。共和党に極端に寄っているのがフォックス(オーナーのマードックがそうだからです)。
フォックスチャンネルの女性ジャーナリストたちを見て、いつも思ったのは、この人たちはすぐ「プレイボーイ(古い!)」のグラビアに使えるなということですね。それだけ美人でセクシーな女性が(殆どがブロンド)揃っていました。と言って、ブロンドビンボー(頭は空っぽの美人)ではないですよ。バカでは、TVジャーナリストは務まりません。
2016年に解雇されたベテランのグレッチェン・カールソンが、CEOのロジャー・エイルズをセクハラで訴えた事件は海外では(オーストラリアを含む)、センセーションを巻き起こしました。このドラマを中心にして、シャーリーズ・セロン、ニコール・キッドマン、マーゴ・ロビーが競演したものです。キッドマンがカールソン、セロンが大人気美人キャスターのミーガン・ケリーを演じています。ロビーの人物はフィクション。多分フォックスで仕事をしセクハラの犠牲者になり、それでも前へ向かって生きようとする多くの若い女性をシンボルとして集大化したものなんでしょう。それから実際のカールソンは、キッドマン系というよりも、サンドラ・ブロック系の美人。セロンはケリーに良く似せていますが、実際はもっと暖かみのある感じ。ま、映画の初めに創作の部分もあることを認めていますが、ケリーは同時にエイルズのセクハラを公言しなかった筈。ずっと後になってですね、公にしたのは。そして、カールソンとケリーの付き合いもなかった筈。よって最後の方のシーン、窓越しに2人が微笑み合うのも全くのフィクションです。最終的に20ミリオンが支払われて、告訴は取り下げになります。
非常にエンジョイできたテレビ界の内幕もので、セロン、キッドマン、ロビーは揃って力演。エイルズを演じたジョン・リスゴーも、効果的。あまり話題にはならなかったですが、エイルズを主人公にしたミニシリーズも(ラッセル・クロウ主演)作られています。ただひとつ踏み込んで欲しかったなと思うのは、看板番組を降ろされ、午後のどうでもいいような番組に回されたあと、契約を更新されなかった(クビではないです)カールソンは、もし看板番組の仕事を継続していた場合でも、セクハラの訴えを起こしたかどうか。直接的でなくていいので示唆する匂いがあればと思いました。`
                  80点

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