ザ・ホエールThe Whaleブレンダン・フレイザーが奇跡のカムバックを果たす - Kenjis Movie Review
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ザ・ホエールThe Whaleブレンダン・フレイザーが奇跡のカムバックを果たす

かって若手人気スターの一人だったブレンダン・フレイザー。人気シリーズ「「ハムナプトラ」のスターでもありました。ここ10年ぐらい映画主演のニュースがなく、過去の人になりつつあったところ、この作品でカムバック、おまけにオスカーの主演賞までゲットして、素晴らしい巻き返しを成し遂げました。
映画を見ながら、これは舞台のような映画だなと思っていたんですが、クレジットを見ると、やはり舞台の映画化でした。場所はフレイザーの家だけ。そこで醜いデブに成り果てたフレイザー(毎日5時間かけてのメークアップだったそうです)が、ネットで若者たちにWritingの講座を持っている。彼は歩くこともままならず、死を待つ身分。彼に絡むのは看護師のアジア人の女性。宗教絡みの若い男性。捨てた妻と娘。目玉は、激しい憎悪で食ってかかる娘とのドラマ。メルヴィルの有名な「白鯨」が会話の中によく出てきますが、タイトル以外は、関連性がイマイチわからない。白鯨と船長との関係を彼と娘の関係にダブらせているのかな?圧巻は最後の10分。娘との激しいやり取りの後、ようやく心が繋がったかもしれないというエンディングですが、フレイザーの渾身の演技は深い感動を与えます。アジア人女性は取れなかったですが、オスカー助演賞のノミネーションは納得がいくもの。ただ、娘を演じた女優も素晴らしいと思ったのですが、ノミネーションさえなかったのは、観客には好かれるキャラではなかったからかな。
             80点

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