エクソシスト    The Exorcist ベスト・ホラー・ムービー - Kenjis Movie Review
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エクソシスト    The Exorcist ベスト・ホラー・ムービー

封切り時に、世界中で一大センセーションとなったホラー映画です。いまから約47年前、1973年の作品です。エクソシストとはキリスト用語で祓魔師と言う意味。悪魔が取り付いた人間から、悪魔を取り払う人のことなんですね。ワシントンのジョージタウンで映画を撮影中の女優(エレン・バースティン)の10代の娘(リンダ・ブレア)に、中近東で封印されていた悪魔が、遺跡発掘のプロセスで解放されてしまい、海を越えて、ブレアに取り付くんですね。
健康優良児のような、ブレアが、次第に悪魔化するのが、映画の目玉。確かにすごい。もちろん特撮も特殊メイクもありますが、
本当の意味で体当たりでこの役を演ったブレアは、特筆もの。
監督は、ウイリアム・フリードキン。バースティンをはじめ、神父に国際的な演技派、最近亡くなったマックス・ヴォン・シドーなど手堅い俳優で固め、スタイリッシュな撮影で、一歩間違えるとB級のホラーになりかねない題材を、格調高いホラーに仕上げました。これ以降、取り付かれたホラーが大流行、これの2、3以外に、亜流のエクソシストが乱作されました。
ブレアは、オスカーの助演賞にノミネートされましたが、残念ながら、「ペーパームーン」のテータム・オニールに持った行かれたんですね。このあたりから、ハリウッドは10代の少女スターが台頭してきます。前記の2人以外に、ジョディ・フォスター、
ダイアン・レーン、クリスティ・マックニコル、ブルック・シールズ、ケービー・フェイツなど。それぞれがもう還暦を迎えようとしている現在残っているのは、フォスター、レーン、シールズです。
                   90点

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