告発の行方     The Accused 集団レイプを扱った問題作 - Kenjis Movie Review
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告発の行方     The Accused 集団レイプを扱った問題作

実際に起きた事件を基にして作られたとのこと。映画の展開はもちろんフィクションですが、バーで起きた集団レイプは事実だそうです。メキシコ系の女性が被害者で、ドリンクを買おうと立ち寄ったバーで、あっという間に無数の男の手が伸びてきてレイプという犯罪が起き、その後この女性は自殺したいう悲劇。
被害者がジョディ・フォスター。裁判で弁護するのがケリー・マクギリス。何と言ってもフォスターが、これでオスカー(主演賞)を勝ち取ったことが示すように、捨て身の演技で圧倒します。特に10何分間も続くレイプシーンは言葉が出てこないです。初めて「タクシー・ドライバー」でフォスターを見て、一生この少女を応援しようと決めたファンにとっては、痛々しくて見ていられなかったです。フォスターが演じるのは労働者階級の女性で、ずべ公。バーで集団レイプが起きた夜も、マリファナをすっており、アルコールも大量摂取。レイプ直前まで、ダンスフロアで多くの男が注視する中、扇情的なダンスも披露してるんですね。もちろんだからと言って、レイプされて自業自得とは断じて言えません。本当は一流イェール大学を優秀な成績で卒業した才媛ですが、そんなことはかけらも見せず、ずべ公になりきっているのがすごい。マクギリスも、フォスターのようにカラフルな役ではないですが、とても良い。この頃は、彼女はトム・クルーズの「トップガン」やハリソン・フォードの「目撃者」などに出てフォスターよりは格が上。まずマクギリスが、被害者か弁護士か好きな役をとオファーされたんですよ。弁護士役をチョイスし、それまで学業優先だったフォスターは、オーデイションを重ねてつかんだ役。ここからトップ女優に躍り出て、ハリウッドを代表する女優になったのは周知の通り。封切直後、マクギリスは駆け出しの頃レイプされたことを公表して話題になりました。
さて現在、フォスターはカミングアウト。マクギリスは、美人の面影は全くなく、太った中年のおばさんになってしまいました。
時の流れとともに、いろいろなことが起きます。
                80点

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