29 Nov スター誕生 クーパーが初監督、レディ・ガガが熱演するリメイク
「スター誕生」は、ジュデイ・ガーランドのあと、バーバラ・ストレイサンドがリメイクし、この最新作レディ・ガガによるものが2度目のリメイクと思っていたら、実はガーランドの前にオリジナルがあり、ガーランドのが最初のリメイクで、ガガは3度目のリメイクになるんですね。ストーリーはシンプルで、大スターが無名の女の子を見出しスターにするのですが、彼女がスターとして成功するのに反して、大スターは落ちぶれ、酒とクスリに溺れ最後は自殺、大スターとなった女性が最後に彼への愛を捧げるといったもの。1作と2作は映画界を舞台にし、3作と4作はミュージック界を舞台ししています。
恥ずかしながら、ガーランドのは未見で、ストレイサンドのは彼女がいい気になって演じてるという印象しか持てなかったですが(そうそう「エバー・グリーン」という美しいバラードがありました)、このガガのは、パンチのあるリメイクに仕上がっています。相手役は、ブラッドリー・クーパー、監督もクーパーです。ハリウッドの売れっ子の一人であるクーパーは、ここのところ動向が聞けず、どうしたんだろうと思っていましたが、この映画にプロデューサーとしても関わっており、初監督になるこの作品に没頭していたんですね。
で監督ぶりは、まず及第点です。演技に関しても、巷ではガガの演技が絶賛されていますが、クーパーもそれに引けを取らない熱演です。それにシンガーとしても、なかなかいけます。この映画で、彼がマルチな才能の持ち主であることをしっかりと示しました。
そしてレディ・ガガ。全裸も辞さない(ほんの一瞬ですが)、体当たりの演技で圧倒します。それに素顔のガガは、なかなかチャーミングな女性なんだと思いましたね。これで来年オスカーをゲットとすでに盛りあがっていますが、どうでしょうか。ベスト、ノミネートはされるかも知れないですが、ゲットは出来ないと予測します。
個人的な最大の発見は、これまで、奇抜なメイクとコスチュームで世界のスターになったオネエちゃんという印象しかなかったのですが、堂々たる実力派シンガーだったんですね。おみそれしました。
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