10 Jul エルヴィスElvisエンタメとしては合格点プレスリーの自伝映画
「ボヘミアン・ラプソディ」が世界中で大ヒットした後、次次とミュージシャンの自伝映画が作られています。最新作がエルヴィス・プレスリーの映画ですね。リアルタイムでは、高校生の頃だった思いますが、正直に言うとプレスリーにはあまり興味が無かったです。亡くくなってからですね。回顧録や、テレビ映画(複数の作品があります)などで、数々のヒット曲と、晩年、健康と私生活で不幸せだったことを知り、俄然心に残るミュージシャンになったのは。
監督は、オーストラリアが誇るバズ・ラーマン。プレスリーを演じるのは新人、オースティン・バトラー。マネージャー(トム・ハンクス)の視点から語られるというスタイルです。多分日本ではそう知られていませんが、このマネージャーが曲者で、プレスリーを食い物したという評判があるんです。「ボヘミアン」のように、心に触れる映画ではないですが、エンタメとしては充分にエンジョイできました。素晴らしいのは、バトラー。プレスリータイプでは決してないですが、ラーマンもプレスリーに似てるような俳優は避け、演技で似るようにと抜擢したのだと思います。バトラーはそれに応えて、後半あたりでは歌のシーンはアングルによって、プレスリー瓜二つになるのには感嘆しました。この映画は、プレスリーの人生の二つの大きなドラマを省略しているのが少々残念、一つは、彼が本当に愛した女性はアン-マーグレットだったことと(「ラスベガス万歳」で共演しプロポーズ、マーグレットは売り出し中で断ってるんですね)、もう一つは、プリシラとの離婚の決定的な理由になったのは、彼女とプレスリーの確か空手の個人インストラクターとの浮気なんです。多分プリシラへの忖度なんでしょう。個人的な失望は、いちばん好きな歌が入ってなかったことです。何の曲かですか。「Always On My Mind」です。
80点
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